私たちについて

文人画家・田能村竹田が
愛した煎茶の世界へ

江戸時代の文人画家、田能村竹田。彼は、自身の芸術と思想の傍らに、常に一杯の煎茶を置いていました。それは高価な道具や厳格な作法に縛られるものではなく、気の置けない友人と、あるいは自分自身と静かに対話するための、自由で心豊かな時間です。

私たちは、この「文人茶」の精神を、名水の地・長湯温泉で現代に蘇らせたいと考えています。

私たちの想い

「もっと日常の中で、一杯のお茶がもたらす安らぎや、自分と向き合う静かな時間を、誰もが自由に楽しめないだろうか。」
その答えを探す旅の途中で出会ったのが、江戸時代の文人画家・田能村竹田の生き方でした。

彼にとってお茶は、儀式ではなく、自己と対話し、友と語らうための、自由で心豊かな時間そのものでした。そして、「書を読みて、聖賢の心を師とす」と語ったように、常に書物を傍らに置いて精神性を高めることを喜びとしました。 その姿に、私がお茶を通じて届けたいと願う、理想の時間が重なりました。

この想いを形にする場所を探し求め、たどり着いたのが名水の地・長湯温泉です。美味しいお茶に、良い水は欠かせません。この地の清らかな水は、繊細な茶葉の香りと味わいを最大限に引き出してくれます。

私たちがここで開くのは、単なる茶寮ではありません。 一杯の煎茶を傍らに、竹田が愛した書物を紐解く。窓の外に広がる長湯の自然に心を遊ばせ、自分だけの静寂な時間に深く浸る。 そんな「心を満たすための文化空間」です。

慌ただしい日常から少しだけ離れて、魂の休息を取りに来ませんか。 この場所で、皆様とお会いできる日を心より楽しみにしております。